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原語 task 和訳 名詞 作業、仕事、課題、務め、責務、 用 (よう)、業務、職務、雑務、課業、指令、 命 (めい) 漢字一字 務、用 やまとことば ことわざ(事業)、つとめ(務)、こと(事) 備考欄 辞書 説明 廣辭林新訂版 (無記載) 新訂大言海 (無記載) 角川国語辞典新版 (無記載) 大英和辭典 〔名〕[一]課業,學課.[二]任務,作業,仕事.[三]勞役,骨折仕事.[四]†稅,課稅. 同音の日本語 助く 同義等式 原語単位 task=務め カタカナ語単位 タスク=作業 附箋:T タ 英語
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そんな事を言い出した。 目を逸らしている澪。 私はなんだ、と笑いつつ返した。 「そんなこと……私も忘れてたんだぜ自分の誕生日」 「でも、なんというか……謝りたかったんだ」 忘れてたことは、確かに嬉しいことじゃあないけど。私も一年中、澪の誕生日の事を考えてるわけじゃない。 それに、澪が私の誕生日を忘れてしまうぐらい色んな事に悩んでいたのも知ってる。 それが私たちの事だったし、私自身も忘れていたから特に思うこともなかった。 でも、澪にとって。 私の誕生日を忘れるのって、謝るべきことなんだなって。 それがちょっと嬉しいと思った。 「律は、私と律のアルバムを見て、私に会いたくなったって……言ったよな」 昨日の帰り道に言ったことだ。 澪は微笑んでるような、それでもちょっと不安そうな微妙な表情でケーキを見つめている。 それはただ恥ずかしくて、私と目線を合わせることができないからだと思う。 私は何も言わずに、澪の言葉に耳を傾けた。 「私も、似たような感じで……アラーム、設定してたんだ。 律の誕生日の前の日に、こっそり誕生日プレゼント買いに行く予定だったんだ。 それを設定したの、随分前で。ちょっと楽しみにしてた。でも、いろんなことがあって、忘れちゃってたんだ」 忘れさせるような出来事がありすぎた。 それを思い出しただけで――澪と一緒にいなかった時間を思い出すだけで辛い。 澪の表情も、きっとそんな気持ちからなんじゃないかってなんとなく思った。 「一人で泣いてたんだ。 でも、アラームが……アラームが鳴って、予定の内容を見たんだよ。 『誕生日プレゼントを買いに行く』って予定で。 その時、思い出したんだ。 律の誕生日の事も、今までの律との思い出も。 去年は何プレゼントしたとか、私の誕生日はとか……。 もうずっとずっと一緒だったことを、思い出して。 私も、律に会いたくなったんだよ」 澪の曇っていた表情は、次第に晴れやかになっていった。 辛い時を思い出して語る時は、その時の気持ちを思い出す。 でもその辛い瞬間から抜け出す瞬間を思い出すと、その時の笑顔も思い出せる。 思い出はずっと残るから。 私たちを縛りもするし、いつまでも不安にもさせる。 だけどそれは時に、とても私を――私たちを勇気づけるものにもなりうるんだ。 今回私と澪を勇気づけたのは。 お互い一緒にいた『思い出』だから。 「その時ちょうど、律からメールが来たんだ」 「ちょうど? マジで?」 「偶然にしちゃすごいなとは思ったけど」 「……ぷっ」 数秒見つめ合って、笑った。 恥ずかしいけど、通じ合ってるんだなって思った。 考えることもタイミングも同じ。 私の気持ちが、澪の気持ち。 澪の気持ちが、私の気持ちだ。 私と澪は、繋がってるんだ。 今までもずっと。 これからもずっと。 二日後に、部室で全員が集まることに決めた。 『放課後ティータイム』として、演奏する再会。 私たちの再会を、延期続けていたのは私だ。 でも今は、胸張って言える気がするんだ。 隣に澪がいる。 あの時のような不安もない。 一緒にいるから。 部長の田井中律だぞって。 勢いよくドラムを叩ける気がするんだ。 「澪」 「うん?」 「……この後さ、私の家で練習しようぜ」 澪は一瞬驚いたが、すぐに満面の笑みを返してくれた。 五日前にも約束した。二人で演奏しようって。 でもあの時は叶わなかった。 だけど、今は。 「わかったよ……ただ半年ぶりに触るベースなんてたかが知れてるぞ」 「私も同じだから構わないよ。二日後までに完璧にしてみせる」 「おい無理すんなよ」 「澪と一緒にセッションしてれば余裕だよ」 「……馬鹿律」 澪は照れくさそうに笑った。 澪と一緒ならなんでもできる。 それこそ、ドラムを叩くことも、笑うことも。 生きていくことも。 「……律のドラムなんて、久しぶりだな」 「かなりなまってるからなあ……まあ高校の時ほど叩けないよきっと」 「でも、言ってたよな律」 「ん? 何を?」 「ドラムを嫌いになったわけじゃないって」 私は一瞬も、ドラムを嫌いになったことはなかった。 嫌いになってたのは、それを叩く私だったから。 なんでもかんでも否定して、嫌いになった半年間。 嫌いにならなかったのは、澪とドラムだけだった。 「……うん。ドラムは、私の原点だからな」 澪と一緒にバンド組むって決めたのも、大事な思い出。 ドラムだけじゃない。 『過去』の何かが、私の原点だ。 澪と一緒にいるのも、大好きだって思う気持ちも。 全部私の中にある。 それを、私はこの半年で学んだ、ような気がした。 受験に失敗しなければ、こんな気持ちになることはなかったかもしれない。 あの苦しみは、ここにある幸せの対価。 それで十分。 細かい事は、どうでもいいや。 私は澪がいればいいんだ。 それでいいんだ。 ――失敗したことが恥ずかしい。嫌われてるかも、と知るのが怖い。 ――罵られるのが怖い。嫌われるのが怖い。会うのが怖い。 そんなのもうどうでもいいよ。 なんでそんな事に悩んでたんだ。 私には、澪がいるから。 そんな弱い私なんか、簡単に倒せるんだよ。 澪と一緒なら。 澪が一緒だから、私は私になれる。 ■ そして、『放課後ティータイム』としての再会の日。 ■ 私は唯ちゃんと、学校へ向かっていた。 私の背中には、キーボード。 五人の思い出が詰まったあのキーボードだ。 隣にいる唯ちゃんの背中には、もちろんギー太。 私たちの足は軽快だった。 心は軽やかだった。 縛りつけるものは何もなかった。 悩ませるものが何もないというのが、こんなにも心躍るなんて。 そして。 十六日に皆と会うことが怖かった気持ちとは真逆の今。 皆と会うのが、こんなにも楽しみだなんて。 思い出すんだ。 高校時代の放課後へ向かう時間を。 楽しみなんだ。 楽しめることへの足取りが、皆の笑える条件だって事。 澪ちゃんとりっちゃんが一緒にいるのを見ているのが、幸せだということ。 全部私の中にある。 だから、楽しみだ。 部室でまた、皆でおしゃべりできるのが。 すっごくすっごく楽しみだ。 私は部室で一人ギターを弾いていた。 ストロークに心が跳ねる。 こんな気持ちはいつ以来だろう。 鏡に映った私の顔は、自分で言うのもなんだけど、ちょっと輝いてた。 心の重みが取り除かれた。 不安も寂しさも、孤独も何もない。 そして、先輩たちに会えるんだ。 『楽しみな気持ち』で会えるんだ。 演奏できるんだ。 律先輩と澪先輩の、幸せそうな顔を見ることも、とっても楽しみだ。 泣いた記憶も悲しみの記憶も。 嫉妬に歪んだ記憶も。 全部私の一部だけれど、それを感じさせないわくわく。 今日はある意味で、決別の日だ。 『放課後ティータイム』と『今の軽音部』との。 私は、憂たちと学園祭へ一歩を踏み出す。 だからそのために、今日を笑顔で終わりたい。 そのための、今。 そのために、私は笑う。 笑わずにはいられないよ。 心を揺さぶるってことを、皆に伝えた。 伝わったのは嬉しかった。 そして今、ムギちゃんと並んで学校へ歩いている。 久しぶりに皆で演奏できるから、嬉しそうなギー太を連れて。 私はついつい鼻歌を歌う。 ムギちゃんもくすくす笑うんだ。 それが見たかったんだ。 友達の、大好きな友達の笑ってくれる顔を。 あずにゃんの、りっちゃんの、澪ちゃんの笑顔を。 見たくて見たくて仕方がないんだ。 だから部室で皆と出会った時。 そこに絶対笑顔があるって信じれるから。 私は今、心を踊らすことができるんだ。 皆の気持ちを知らなかった苦しみも。 そんなの、ちっぽけで、今は笑い飛ばせるよ。 それを分け合える友達がいる。 それを慰めてくれる音楽がある。 嬉しいから。 ここにいるんだ私は。 ハッピーな気持ちが、全身から湧き上がってるよ。 最高だよ。 本当に。 私は、律と並んで歩いていた。 道を手を繋いで歩く。 律は照れくさそうに、でもこれ以上ない可愛い笑顔で笑ってくれるんだ。 それを見ているだけで、私はとっても幸せだった。 思えばそうだ。 私の書く詩は、そんな一瞬の光景から生まれてた。 いつか目にした、君のマジ顔も。 好きになるほど切ない夜も。 愛をこめてスラスラと、手紙を書こうとしたことも。 好きの確率を割り出したいと思ったのも。 前髪を下した姿を見てみたい思ったのも。 どんなに寒くても、僕は――私は幸せなのも。 全部。 全部律のおかげだったし、律がいるから。 律のための、言葉だったから。 だからそんな一瞬から生まれる詩を、私は好きだと言えるんだろう。 皆で作り出した曲と演奏を、大事に思えるんだと思う。 律が掛け声を掛けて。 一緒にリズムを作っていく。 私は、『放課後ティータイム』の演奏が大好きだ。 そして走り気味でも、強弱が極端だったりしても。 私はそんな律のドラムが大好きだ。 そしてそれを叩く律が、大好きだ。 暖かい手と、暖かい心。 澪とこうやっていられること。 『放課後ティータイム』で集まる事に、楽しみを感じれること。 『過去』だけのものじゃない。 『未来』にまで繋いでいけるから。 私たちは幸せだと、確信できる。 梓やムギ、そして唯の鳴らすそれぞれの楽器。 そして。 大好きな澪と、大好きな澪のベース。 私のドラムも、皆で鳴らす音楽の一部だ。 音楽を通して、澪と重なることも。 気持ちが通じ合えるのも。 私と澪が、一緒にいる証だって思うから。 不安だった。苦しかった。 だけど、そんなのどうだっていい。 だって大好きだから。 あんなに嫌いだった自分も、澪が好きって言ってくれるから。 澪が好きって言ってくれるから、私は私を好きでいられる。 澪が好きな、私が好き。 それ以上に、澪が大好き。 だから。 歩けるよ。 手を繋いで。 私たちの言葉は、それぞれの心を揺り動かした。 大好き。 大好きをありがとうって。 ■ 「ワン、ツー!」 ■ 辞書でも引いてみようかな。 ROCK。ロック。 名詞での意味は――音楽のジャンル。ロックンロール。ロックを演奏する。 動詞での意味は……。 ――動揺する。 ――心を揺り動かす。 ――感動させる。 だから私たちの『ROCK』は、永遠に終わらないんだ。 この手が繋がっている限り。 ■fin 戻る
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AMERICAN ROCKをお気に入りに追加 AMERICAN ROCKのリンク #bf Amazon.co.jp ウィジェット AMERICAN ROCKの報道 XLN Audioのドラム音源「Addictive Drums 2」の新ラインナップ、音楽スタイルに適した13種のコレクションが登場 「AD2 Collection」シリーズ(BARKS) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 米国ロック・アイテムの祭典「THE AMERICAN ROCK 2017」池袋パルコM2F特設大会場にて開催決定! - PR TIMES ONE OK ROCK、ニュー・アルバム『Ambitions』海外盤より「American Girls」のMV公開! - 激ロック ニュース AMERICAN ROCKとは AMERICAN ROCKの74%は毒電波で出来ています。AMERICAN ROCKの21%は砂糖で出来ています。AMERICAN ROCKの4%は利益で出来ています。AMERICAN ROCKの1%は優雅さで出来ています。 AMERICAN ROCK@ウィキペディア AMERICAN ROCK Amazon.co.jp ウィジェット 掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る ページ先頭へ AMERICAN ROCK このページについて このページはAMERICAN ROCKのインターネット上の情報を集めたリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新されるAMERICAN ROCKに関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
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snprintf 識別子が見つかりませんでした main.cpp(32) error C2668 cos オーバーロード関数の呼び出しを解決することができません。 ヒープ領域のメモリを使うmalloc的な関数の使用上の注意 エラー メッセージは何を言う メモリーリーク だんだん重くなる 固まらないエラー回避手順 「今日の訪問数 - 」 「昨日の訪問数 - 」 「今までの訪問数 - 」 名前 コメント
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二階堂 大和[Xmas rock] 稀有度 SHOUT BEAT MELODY SSR 6432 4042 3530 隊長技 隊伍的Shout值有100%的機率大幅提高 魅力技能 Relaxing Rock 效果 LV.1 Perfect判定每23次就有34%的機率使分數提高595 LV.2 Perfect判定每22次就有36%的機率使分數提高1041 LV.3 Perfect判定每21次就有38%的機率使分數提高1770 LV.4 Perfect判定每20次就有40%的機率使分數提高3008 [部分編集] 台詞 天氣這麼冷,還讓你們久等了。就讓我們為你們帶來快樂吧! 取得方式 ~Happy Xmas~ 限時高級甄選接連開跑!!、3種復刻限定高級甄選開跑!!、4th Anniversary!!2種復刻限定高級甄選開跑!!、4th Anniversary!!附贈白金i7收集冊付費星石復刻限定高級甄選登場!、復刻 聖誕節限定高級甄選開始!! 獲得物品 服裝
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Lyrics ID 7nyf5Y0J0 氏(321st take) 作詞作曲:真紅 笑ってやろうか 叫ぼうか そんなことさえ許されない 集団心理に 惑わされ 個性はいつも置き去りさ 悲しい時に 泣けぬなら 涙はなんのためにあるの? 私の夢が 夢想なら 現実に喧嘩を売ってやろう *Rock’n’Roll kingdom 私たちが連れて行くよ Rock’n’Roll kingdom 誰もが求めていることだ 薔薇の花に ある棘は 自分を守るためのもの 棘を持たない 私たち 生きるために傷つこう 誰かのために 死ぬよりも 誰かのために 生きてやろう 命があって はじめて 人は愛されるのだから Rock’n’Roll kingdom 人々に届けよう Rock’n’Roll kingdom 全ての答えはそこにある *リピート different SIDEへ
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やるべき仕事。ベンチャー企業の社長ともなればタスクが山積みとなりがち。
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【名前】 タスク 【読み方】 たすく 【俳優】 渡邉剣 【登場作品】 動物戦隊ジュウオウジャー 【初登場話】 第1話「どきどき動物ランド」 【分類】 ジューマン、戦隊ヒーロー 【詳細】 ジュウオウエレファントに変身する男性。 ゾウのジューマン。 洞察力が高い知性派で冷静沈着。
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Rock And Call ◆1eZNmJGbgM 現在地、F-5とG-5の境界線。そこでは参加者の一人、ロックマンが東へと向かい懸命に走り続けている。 目指すはH-5、この場で出会ったかけがえのない友、ドラ・ザ・キッドの元へ。 「待っていてキッド、今君の元へ駆けつけるから……!」 そう呟き、走るスピードをさらに上げる。彼の中ではキッドはいまだ存命中であり、新たな敵に遭遇し 交戦中。そのためにブルースシールドを転送した。 これが彼の、ロックの中での真実。いや、そう信じたいがための都合のよい妄想であることに ロックも心のどこかで気付いているのかもしれないが、感情がそれを許さない。 だがしかし、現実は非情である。夢ばかり見ていれば、現実に打ちのめされる時が必ず訪れる。 そこには人間だろうが機械だろうが一切の区別はない。ただ平等に、あらゆる可能性、妄想を打ち砕き、現実へと引き戻す。 『――インフォメーションメッセージ』 そしてユメから醒める時が訪れた。 『06 00時点における本プログラムからの脱落者をお知らせします』 (な……) 足元の小枝がパキリと割れる。 まずそこでロックの足が止まる。そして恐る恐る手の平にPDAを手繰り寄せる。 その手は恐れからなのか、怒りからなのか、分からないが小刻みに震えている。 そんな動揺する気持ちを落ち着ける暇も与えず、無慈悲に放送は続く。 『No50 王ドラ』 (確か、キッドが友達だと言っていた……) 真っ先に名前を告げられたのはキッドの刎頚の友である王ドラ。しかしロックはまずキッドの名前が 呼ばれなかったことに一瞬安堵したが、すぐにそのことを悔やむ。 (なんで安心しているんだ、僕は! キッドの友達が呼ばれたのに……!) 王ドラ。 キッドから聞いた話だとカンフーの達人との事だったが、もはや確認する術は無い。 そして自分の浅ましさを叱責し、王ドラに対して心の中で詫びる。改めてキッドの心境に思いを 馳せるが、その間にも幾人もの名前が読み上げられていき、それがさらにロックの表情を曇らせる。 そしてついにその名が宣告された。 『No28 ドラ・ザ・キッド』 (え……?) 最初、何を言っているのか分からなかった。 「いや、だって、キッドには自己修復装置が、それに、戦うために、ブルース、大丈夫って言って……」 現実を思い知らされて、気が動転するロック。 しかしその優秀すぎる頭脳は冷静に事実のみを取捨選択していく。 最後まで残されていた、この放送自体が虚偽であるという可能性も次の名前で消えた。 『No36 パンタローネ』 『No21 009(島村ジョー)』 (ああ……キッドの後にパンタローネの名前が呼ばれたってことは、破壊された順番って事なのかな… という事は…009とは、パンタローネと一緒に倒れていた人、キッドに致命傷を与えた人……! でも、 あれがわざとだったのか、もう答えを聞くことも出来ない…………遅いなあ、僕は、何もかもが!) 動揺が収まってきたのか、今度は徐々に怒りの表情を浮かべ、放送を聞くロック。 その怒りの矛先はこの壊し合いの主催者シグマに向けた憤怒というよりも、自分自身に対する憤りか。 今度のパキリという音は足元からではなく手元から。 その間にもどこか遠くの世界で起きた事故のニュースの様に、他人事の様に放送は進んでいく。 『なお、進入禁止エリアは【C-2】、【H-8】の2ブロックとなります』 演奏会場はPDAの独白から枝葉の擦れ合う音へと音楽が変わり、聴衆はその余韻に浸る。 「あの時、キッドが言っていた自己修復装置の話、多分嘘だったんだろうな…僕に心配を かけないように、無理をして、自分の体の事よりパンタローネを止めるために……!」 しばしの後、ロックの中に湧き上がってきた感情は怒り。それも自分に対する怒りだった。 その優秀な頭脳によって動揺は掻き消え、悲しみは一時的に隅に押しやられる。 キッドやパンタローネ、そして009といった、この会場で自分が出会った人物全ての死亡が今の放送で確認された。 なぜキッドの嘘を見破れなかったのか。 なぜ無理を押して修理工場へ向かわなかったのか。 今の彼には自責の念、それしかなかった。 ドラ・ザ・キッド。この最悪の会場の中で唯一の光明だった、かけがえのない友達。 パンタローネ。“最古の四人(レ・キャトル・ピオネール)”の一人と名乗った、危険人物。 009。キッドを破壊した青年。今となっては偶然なのか故意なのか確かめる術は無い。 その三体の最後、どれもに自分は間に合わなかった。 キッドや009が誰に殺されたのか、それの判断もつけようがない。 参加者の内、現状で理解している事はそう多くない。 確実なことはたった二つ。 「最古の四人……パンタローネはそう名乗った。四人ということは他にも、パンタローネの様な危険人物が最悪三人はいるって事だね」 最古の四人。それがパンタローネの製作者がつけたシリーズ名である可能性は高い。 そうでなければ自分の名を名乗る時にわざわざ喋りはしない。 そしてシリーズならば、ほぼ同等の性能を有している可能性も又高い。 つまりパンタローネと互角、またはそれ以上の戦闘力を誇る危険人物が最悪三人もいる。 しかし今のロックにとって一番重要なのは最古の四人についてではない。 「ブルースシールドを持っている人……その人に僕は会わなければならない。キッドの最後が どんなものであったか知らなければならない。それに…ブルースシールドを持つことにふさわしい人 なのかどうかも、知らなければならない!」 その意志は己の光弾よりも輝き。 その決意はかの盾よりも硬く。 しかしそんな彼の思いは物騒な音で打ち切られる。 ガササッという音に続いて、ズズウゥンという音。そう遠くない場所で木が何本か倒れたようだ。 それはすなわち闘争の狼煙。決闘の号砲。 それを聞いたロックの行動は唯一つ。 「キッド……君ならまたこう言うだろうね。『大丈夫だ! 緊急時に自動的に遺言を記録するシステムが 働くから!』……そうだよね、僕は君と約束した。この壊し合いを必ず止めるって。だから見守って いてね。そこには君の友達、王ドラ君もいるんだろ? 二人分の応援があれば僕は負けないから!!」 そしてロックは音のした方向へ走り出す。 そこでは凄腕の剣士と最強の傭兵が相見えている。 乱入するは最高の調停者。 この化学反応のもたらす結果がどうなるか……それはだれにも分からない。 【F‐5 森/一日目・朝】 【ロックマン@ロックマン】 [状態]:全身にダメージ、右脇腹に打撲(痛みは引いている)、強い決意 [装備]:ガトリング砲@サイボーグクロちゃん(弾薬三十~四十パーセント消費) [道具]:支給品一式、ダンボール@メタルギアソリッド、大型スレッジハンマー@ジョジョの奇妙な冒険 五光石@封神演義 [思考・状況] 基本思考:自分は壊しあいには絶対にのらない。 1:音のした方向へ向かう。 2:キッドの遺体と対面したい。 3:ブルースシールドの持ち主に会う。 4:エックスと赤いヘルメットのロボット(ゼロ)を捜して、シグマについて聞く 5:壊しあいを止めるための仲間を集める 6:ロボット同士の壊しあいを止める [備考] ※キッドの死を確認しました。 ※自分達がタイムマシンのようなもので連れてこられたと推測しています。 ※最古の四人をかなりの実力をもった危険人物であると考えました。 ※ロックの聞いた音は74話、真剣勝負で灰原が放ったかまいたちで木が切り倒された音です。 時系列順で読む Back 破壊 Next 破壊戦士物語 投下順で読む Back 破壊 Next 愛しい人は今どこに? 062 アナタノナキガラヲ… ロックマン 096 リアリスト
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並木道を、手を繋いで歩いた。 律の手は私のより小さいけれど、包み込むような暖かさがあった。 横顔も、照れくさいような嬉しそうなどっちとも取れる表情。 なんだか懐かしくて、くすぐったくて。 嬉しかった。 「澪」 「うん?」 「……ごめん。あと、ありがとう」 「なんなんだよ」 「その、今までの事全部謝っとこうと思って」 律の横顔は突然真面目になった。 いっつもおちゃらけて笑ってるくせに、ふと見れば真剣な顔。 律はそうだった。そんな奴だった。 律のそんな顔を横で見るのは、久しぶりだった。 でも、この感覚は何度もある。 ――いつか目にした、君の―― 「二年の時、迷惑掛けてごめん」 「それはもういいよ。私も悪かったんだ」 「受験に失敗してごめん」 「……それも」 「大学辞めさせちゃってごめん」 「それは私の判断だろ」 「苦しい思いさせちゃってごめん」 「お互い様」 歩みを進める度に零れる律の懺悔。 それを私は、何の気なしに受け止めた。 律の顔は真面目だけど、前ほどの重みは感じない。 律は自分なりに、けじめをつけようとしてるだけだと思う。 だから。 「でも、ありがとう」 律はこっちを向いた。 ちょっとだけ微笑んだ顔が、夕日に照らされてとても輝いていた。 「律。今日から……私、またお前の家に帰るよ」 半年ほど過ごした律の家。 実際、律の家で過ごすのは八年以上だ。 だから律の家は、もう一つの私の家だ。 「快気祝いに美味しい物作るぜ」 「おい、そこまでしなくても」 「いいっていいって」 律は少しの沈黙の後、空を見上げて続けた。 「正直さ、この四日間本当に辛かったんだ。 もちろん梓やムギの言うように、私たちはお互い苦しめ合ってたかもしれないよ。 澪は私を苦しめてなんかないと言い張ったって、実際苦しんでたし。 でも、それは澪の事が大好きな証拠なんだって思う。 それぐらい澪の事好きなんだ。 だから、一緒にいられないの嫌だったし。 でも、屋根裏を整理してて。 アルバム、見つけたんだ。 澪と私の。 それを見てたら、よくわかんないけど、すっごい泣けて。 澪と一緒にいることがどんなに楽しかったかとか。 幸せだったことや、嬉しい気持ち。 全部溢れてきて。 苦しいとか、辛いとか、どうでもよくなって。 今まで悩んでたこと、全部どうでもよくなって。 ホント、なに馬鹿な事にウジウジしてんだってなってさ。 写真の中の澪が語りかけてくるみたいな、暖かい気持ちになったんだ」 律はずるかった。 一々私を感動させる言葉を投げかけてくる。 今の私は、律の久しぶりに会えた嬉しさで心が緩い。 簡単に涙が出てきそうなほどだった。 でも今は堪えた。 さっきもだったけど、私は泣くと喋れない。 律と話す時間が欲しい。 さっきは私がずっと泣いてたから、そんな時間もなかった。 それにさっきから律は語り過ぎだ。 今まで溜めこんできた想いを吐きだすように、饒舌だった。 私にも、律に伝えたいこといっぱいあるのにな。 でも。 でも、嬉しかった。 「だからお礼に澪に美味しい物作るから。楽しみにしとけ」 「買い出しは?」 「うちにあるもので勘弁してくれ」 「それに美味しい物って、いつも律の料理はおいしいぞ」 「……またお前はそういう事を」 「嘘じゃない。律の料理はすっごく美味しい。そこらのレストランじゃ相手にならないよ」 「て、照れるから、やめろよな」 赤くなって顔を逸らす律。 可愛かった。 そんな表情を、今までも何度も見てきた気がした。 ――照れてる君も―― さっきから感じるこの既視感は偶然じゃなかった。 だって、さっきからふとした瞬間に歌詞が浮かぶんだ。 過ぎったメロディが、なんだか懐かしくて。 言葉にしたいけど。 まだいいかなって思った。 「そんなに気合入れなくても、律の作った物ならなんでもいいよ」 「いいや、今日は豪華にしてやるからな。久しぶりに一緒にご飯食べるんだから」 そう言って拳を握りしめる律。 「ふふっ……そこまで頑張らなくてもいいのに」 でも嬉しい。 久しぶりに一緒にご飯を食べれること。 一緒に、って言葉がどんなにすごいかよくわかった。 私は律と一緒じゃなきゃ駄目なんだなって。 一緒にいることが、幸せで仕方ないんだって知ってるから。 メニューを独り言と一緒に考えている律。 私はそんな律に、切り出した。 「律」 「ん?」 まだまだ言いたいことはあるけど。 今はこれだけ言いたかった。 「ありがとう」 しばらく歩いていたら、駅が見えてきた。 並木道も終りに近づいていて、人通りも減ってきた。 その時だった。 少し先の駅から、誰かが出てきた。 ゆっくりな足取り。茶髪。髪留め。それでも大げさな歩き方。 「なあ律……もしかしてあれさ」 「――唯だ」 律の顔から笑顔は消えた。 一瞬だけ引き締まった。 律の悩みはほとんどなくなったかもしれない。 だって律は、私に会ってくれたんだから。 律を苦しめていたはずの私に、律は会ってくれた。 それぐらい、苦しみから逃れられたと律は言った。 だけど、律の痛みや悩みが完全に消えたわけじゃないと思う。 それはわかってる。私にだって痛いほどわかる。 律はまだ、完全に皆の事を信じたわけじゃなかったんだ。 でも――。 前方に小さく見える唯は、空を見上げて動かない。 まだこっちに気付いてない様子だった。 「律……」 私はきゅっと強く律の手を握った。 「澪……」 律は少し驚いたような顔をして、こっちを見た。 律が唯を見て、少しだけ不安になったのかもしれない。 だからそれを取り除けないかなと、想いを手に込めていた。 律はゆっくりと微笑んで、言った。 「ありがとな……多分、今度は大丈夫。 前もこうやって澪と手を繋いでたけど、結局皆に会わなかった。 多分勇気が足りなかったし、中途半端な気持ちだったんだ。 だけど今回は……心が楽だから。 『以前の私』……澪の好きな、私の好きな『田井中律』で、話せるよきっと」 私の好きな律。 それは律の好きな律だった。 「今の律なら大丈夫だよ。だって私がそう思うんだ」 「……どういうこと?」 「ずっと律を見てきたから、律の気持ちの変化もなんでもわかるんだよ」 ずっと律を見てたから、なんでもわかる。 今の律の心の中も、思ってることもなんとなくわかる。 今の律の心の中は、多分それとなく澄みきっていた。 さっき律は言った。 『アルバムを見て、不思議な気持ちになった』と。 私も同じだった。 律の誕生日プレゼントを買いに行くアラーム。 その音が、私に過去の『律との思い出』を振り返させた。 律と同じ、『共有する記憶』に想いを馳せたんだ。 だからわかる。 律ともう一度会おうと思ったきっかけは、そんな律との思い出だ。 会えない四日間から、もう一度会おうと決めるまでの苦しみが全部消えるくらい、律との思い出を振り返ることは、これ以上ないほど心を満たした。 そして、律の事が大好きな事や、一緒に笑いあっていたいと再認識した。 そんな高揚したような、嬉しい気持ちになった。 多分それと、律は同じだ。 だからそっくりそのままなんだ。 私の気持ちが、律の気持ち。 今、私の心は満たされているし、不安も痛みもそれほどない。 私にとって、『律ともう一度一緒にいる道を選べた』事が何よりも大きいから。 律と一緒にいられない痛みが、私の中の痛みの中で一番大きかったから。 だからそれが解消されただけで、随分と心は楽になった。 それも以前のように、『一緒にいても苦しい』という矛盾した想いじゃない。 一度律と距離を置いてわかった。 『一緒にいたことは苦しい』。でも『一緒にいないのはもっともっと苦しい』。 だから。 『一緒にいることで痛みを分け合っていた』んじゃないかって。 今、私は律と一緒にいる。 手を繋いでいる。 隣にいる。 傍にいる。 だから律は、大丈夫なんじゃないかって思う。 唯とも、『以前の律』――つまり今の律で接することができると思うんだ。 私が言ってるんだから、間違いないと思う。 「私が傍にいるから……唯とも、話せるよ」 「……そうだな。澪がいるもんな」 そう言ってニッコリ笑って、律は唯の方を向いた。 唯も、こちらに気付いている様子で、ちょっとずつ歩み寄っていた。 唯の顔が見える距離まで来た。 律は私の右手を強く握り締めて。 私も強く握り返して。 受験に失敗したあの日から、律と私ははたくさん苦しんだ。 これから先、私たちが苦しいと思う事がまったくないとは言い切れない。 だけど私は、笑顔を取り戻しつつある律を支えようと思う。 頼りになるけど、実は細い律の背中をずっと支えていようと思う。 そして、ずっと一緒にいるんだ。 律と一緒に。 ■ 唯と話した後、私はムギにメールを送った。 ■ 唯と話した後、私は梓にメールを送った。 ROCK!!第三話|TOP|次